2017年7月21日金曜日

慢性発作性片側頭痛

慢性発作性片側頭痛

【症状】
・女性に多い頭痛です。
・片側眼球、前頭、側頭部に激しい痛みがあります・
・痛みが、耳、頚部、肩に放散することもあります。
・激しい痛みで、悪心・嘔吐はあまり多くありません。
・痛みの激しい方の鼻汁、瞼の腫れ、目の充血、流涙を起こすこともあります。
・頭部の運動により発作が誘発されることがあります。
・時間は30分以内ですが、1日に5回以上の発作があります。
・群発頭痛によく似ており、医者でも診断を誤ることがあります。

【原因】
・脳幹にトラブルが起こり、三叉神経が興奮することで頭痛が引き起こされます。

【治療法】
・まず医者に行き、群発頭痛でないことを確認しましょう。
・インドメタシンが特効薬です。これ以外の鎮痛薬は効果が期待できません。

インドメタシン25mg
インドメタシン25mg は強力な解熱消炎鎮痛薬です。慢性発作性片側頭痛の特効薬でもあります。

低髄液圧頭痛

低髄液圧頭痛

低髄液圧性頭痛は、低血圧の女性に多く、低血圧の一症状だと思われている人も多いようです。全国に約30万人の患者がいると言われています。

【症状】
・頭痛は両側が痛みます。
・軽い時はジーンと痛む感じで、重いときは脈に合わせてズキズキ痛みます。
・うつぶせになると頭痛が軽減しますが、立ち上がるとまた痛みます(起立性頭痛)。
・寝起きが一番痛みます。
・夏場に強く痛みます。
・頸静脈を圧迫すると頭痛が軽減します。
・脱水傾向で頭痛が増強します。
・頭痛の他、めまい、視力障害、吐き気、倦怠感、集中力や記憶力、思考力の低下などが起こります。
【原因】
・脳にある脊髄液が少なくなることで起こります。詳細はまだ不明点が多い病気です。
【治療法】
・診断基準や治療法は確立されていません。対症療法となります。
・安静と水分補給が第一です。
・薬物療法:低血圧の人は、血管収縮薬などで血圧を上げます。
・点滴療法:嘔吐時の水分補給のために行います。
・外科的療法:硬膜が破れて、髄液が漏れている場合は手術が必要です。
・生活療法:水分や塩分を増やしたり、強く腹部を占めて腹圧を上げます。生活を変えることによって頭痛を抑えることを目的としています。


Swanson L-チロシン500mg は脳の全般的な健康やストレスから身体を守る血管収縮薬です。

2017年7月20日木曜日

薬剤誘発性頭痛

薬剤誘発性頭痛

頭痛薬を月に10日以上飲んでいる場合には「薬剤誘発性頭痛(薬物乱用頭痛)」に陥っている可能性があります。

【症状】
・月に15日以上頭痛があります。
・朝起きたときから頭痛がします。
・以前はよく効いていた頭痛薬が効かなくなってきました。
・頭痛の程度、痛みの性質、痛む場所が変化することがあります。
・以前は月に数回、片頭痛が起こっていました。

【原因】
・頭痛の不安から鎮痛薬を頻繁に飲み、脳が痛みに敏感になり、頭痛の回数が増え、かつ薬も効きにくくなるという悪循環に陥ってしまうのが原因です。

【治療法】
・苦しくても断薬しか治療法がありません。

【予防法】
・頭痛薬の使用は月に10日以内にしましょう。
・鎮痛薬を予防的に飲むのはできるだけ避けましょう。
・主成分が単一の鎮痛薬を選びましょう。市販薬は多くの成分を含んでいるのが多いです。
・カフェインが含まれているものには注意しましょう。
・他の薬を飲んでいる場合は医師に伝えましょう。


三叉神経痛

三叉神経痛


かつて「顔面神経痛」と言われた頭痛です。頭部から顎までの頭部前面を司る三叉神経領域で起こる強い頭痛です。

三叉神経は脊髄から脳幹へ伸びます。三叉神経運動核から三叉神経中脳路核が分かれます。三叉神経節から分かれる眼神経(第1枝領域)、上顎神経(第2枝領域)、下顎神経(第3枝領域)の3領域がいわゆる「三叉神経」で、末端部に行くに従い複雑に分岐した一群の神経です。

【症状】
・突然顔面に鋭い痛みが走ります。
・通常は顔面の片側に起こります
・痛みの時間は短時間(数秒から数分)です。

【原因】
・三叉神経がウイルス感染、外傷、代謝異常などによって炎症が起こり、異常が出てくるというものです。
・三叉神経経路への刺激や圧迫です。
・脳腫瘍などの脳病変で圧迫されて起こる三叉神経の異常です。

【治療法】
・まず、医者に行きましょう。
・抗てんかん剤:カルバマゼピン(テグレトール)は特効薬で、8割以上の人に効果があります。
・筋弛緩剤:筋肉が硬直している場合は、筋弛緩剤が効果的です。
・鎮痛薬:リリカ、トラマドールなどの鎮痛薬が効果的です。
・神経ブロック:麻酔薬を患部に関連する神経に注射します。
・手術療法:三叉神経を圧迫している血管を除去する手術です。
・定位放射線療法:ガンマ―ナイフやサイバーナイフにより患部を切除する療法です。
・他にマッサージや鍼灸治療もあります。

テグレトールジェネリック200mg(Karazepin)は、てんかん、双極性障害、三叉神経痛に効果のあるテグレトールのジェネリックです。


ミオナール(Myonal)50mgは有効成分の含有する筋弛緩薬です。筋肉の緊張を取り、つっぱり、こわばり、こりなどの症状を和らげます。



トラマドール50mg(Apo-Tramadol)は、がん性、手術後、筋繊維痛症の痛みに効果のある麻酔系の鎮痛薬です。






2017年7月19日水曜日

後頭神経痛

後頭神経痛

【症状】
・頭皮がヒリヒリするような感覚
・頭皮の感覚の鈍さや、違和感
・痛みは片側に出ることも、両側に出ることもあります。
・吐き気やめまいは通常は起こりません。

【原因】
・けが(むち打ち症)
・血管の圧迫
・ヘルペス
・首の骨の変形
・肩こり
・緊張性頭痛
・ストレス

【治療法】
・痛みに対しては薬を使います。ほとんどの痛み止めが使用可能ですが、一番強い鎮痛薬はボルタレン、市販薬ではロキソニンです。神経性の痛みにはリリカ(プレガバリン)が効果があります。


ボルタレン(Voltaren)25mgはジクロフェナクナトリウムを含んだ鎮痛薬です。人気の商品です。強い薬ですので胃腸を痛めることがあるので注意しましょう。


日本版ロキソニン60mg(Loxonin)は効果の早さでは一番です。これも強い薬ですので気をつけましょう。


リリカ(Lyrica)25mgは神経痛などの疼痛に効く薬です。

2017年7月18日火曜日

混合性頭痛

混合性頭痛
混合性頭痛とは、片頭痛と緊張型頭痛が一緒に起こる頭痛です。ストレスから開放されたときに片頭痛が起こりやすく、逆に緊張型頭痛はストレスがかかっているときに起こりやすいので、常に頭痛の状態です。

【症状】
・片頭痛と緊張性頭痛の両方の特徴を併せ持ちます。

【原因】
・緊張型頭痛で血管が収縮している時に体が元に戻そうと、一気に血管が拡張したときに片頭痛を誘発します。
・緊張型頭痛の過度のストレスが片頭痛を誘発します。
・緊張型頭痛の治療を怠ったために、片頭痛を発症します。

【治療法】
・どちらのタイプの頭痛が強いか見極め、強い方の処置をします。
・混合性頭痛が疑われるときは、まず医療機関を受診しましょう。


群発頭痛

群発頭痛

【症状】
・一次性頭痛の中では最も痛みの強い頭痛です。
・頭痛は決まった片側に現われます。
・頭痛発作は数日に1回~1日に数回の出現します。
・1日あたりの頭痛発作時間は30分から数時間です。
・頭痛発作を反復する期間は1ヶ月弱から数ヶ月続きます。これを群発期といいます。
・群発期は数年に1回~1年に数回現れます。
・発作中は流涙、鼻水、鼻づまり、縮瞳、流汗、眼瞼下垂などが起こります。
・群発期に飲酒すると頭痛を誘発し、非群発期には誘発しません。

【原因】
・血管が拡張して周囲の神経を圧迫し起こるとされています。

【治療法】
・鎮痛薬が主となります。カルシウム拮抗薬、エルゴタミン製剤、セロトニン受容体作動薬が効果があります。


イミグラン(Imigran)50mgは群発頭痛に効果がある、セロトニン受容体作動薬の鎮痛薬です。群発頭痛の治療薬であるとともに、片頭痛の特効薬でもあります。
なお、イミグラン(Imigran)20mg 点鼻薬もあります。吐き気などで薬が飲めないときに使います。

2017年7月17日月曜日

緊張性頭痛


緊張性頭痛

最も一般的な頭痛で、頭痛の90%を占めます。人口の3%が慢性的緊張性頭痛を持っています。

【症状】
・数分から数日の痛みが、数日から数か月続きます。
・肩こりやふわふわしためまいを伴う場合が多いです。
・片頭痛のように、吐き気・嘔吐、光・音の過敏を伴うことはほとんどありません。
・後頭部を中心に頭全体が締め付けられるような痛みです。
・概して神経質な性格の人が多いです。

【原因】
・頭から肩にかけての筋肉が緊張し血流が悪くなると、疲労物質が筋肉にたまり、 神経を刺激して痛みを引き起こします。
・精神的に緊張した状態が長期間続くと、脳の痛みを調整する部位が機能不全を起こし頭痛を引き起こします。

【治療法】
・動くと痛みが軽くなる場合があります。
・首や肩をマッサージがいいです。
・ストレッチやお風呂などで温めます。私はホカホカカイロを使います。
・のんびりとリラックスした時間を持ちましょう。
・頭痛体操をやりましょう。
・布団や枕の高さを変えてみましょう。
・外用消炎鎮痛薬が効果があることもあります。
・痛みがある場合は消炎鎮痛薬、ストレスによる筋硬化がある場合は抗不安薬、強い肩周辺の筋硬化がある場合には筋弛緩剤、慢性の場合には三環系抗うつ剤が有効です。


ジクロフェナク湿布(DDL)120mgは強力な経皮消炎鎮痛薬です。日本名はボルタレンです。


ボルタレン徐放カプセル(VoltarenResinat)75mgは経口消炎鎮痛薬です。徐放薬というのは、徐々に吸収し、効果が長続きする薬のことです。


5-HTP(5−ヒドロキシ・トリプトファン)50mgは精神安定のサプリメントです。脳機能を調整し不安感緩和する働きがあります。










ミオナール(Myonal)50mgは有効成分の含有する筋弛緩薬です。筋肉の緊張を取り、つっぱり、こわばり、こりなどの症状を和らげます。


ジェネリックトリプタノール10mg(Arrow)は、代表的な三環系抗うつ剤です。脳内神経伝達物質の量を増やして神経の働きを高めます。


片頭痛


片頭痛

【症状】
・頭痛の前に目がチカチカしたり、視界が欠けたりの前兆がある人もいます。
・頭の片側または両側が脈拍に合わせてズキンズキンと痛みます。
・痛み出すと日常生活に支障をきたします。
・吐き気、嘔吐を伴う場合もあります。
・光や音に過敏になります。

【原因】
・脳神経の三叉神経から過剰に放出されるペプチドによる過剰な活性作用

【治療法】
・痛いところを冷やしましょう。
・暗く静かな部屋で寝転びましょう。
・コーヒーを飲みましょう。
・予防ならアセトアミノフェン、頭痛後はトリプタン系の鎮痛薬


サラ(Sara)500mgはアセトアミノフェンを含む鎮痛薬です。軽い片頭痛に対して効果があります。


イミグラン(Imigran)50mgは偏頭痛の特効薬で、トリプタン系の鎮痛薬です。頭痛発現後10分以内なら効果的です。 但し、多用すると薬剤誘発性頭痛を起こすことがあるので、気をつけましょう。
なお、イミグラン(Imigran)20mg 点鼻薬もあります。吐き気などで薬が飲めないときに使います。

頭痛の種類


私は結構ひどい頭痛を持っています。頭がガンガン、吐き気、耳鳴り、最後は意識が朦朧としてきます。何度も医者に行きましたが、結局治らず現在に至っています。同じような思いの方も多いでしょう。どのようにすればいいのか、ご参考となれば幸いです。

頭痛の種類

一概に頭痛と言ってもいろいろな種類があります。他にこれといった病気がないのに起こるものを「一次性頭痛」と言い、他の病気によって起こるものを「二次性頭痛」または「症候性頭痛」と言います。他に生体反応として起こる頭痛があります。

一次性頭痛は、片頭痛、緊張性頭痛、群発頭痛が代表的なものです。他に後頭神経痛、三叉神経痛、低髄液圧頭痛、薬剤誘発性頭痛、慢性連日性頭痛、慢性発作性片側頭痛などがあります。一般に「頭痛もち」の人の頭痛です。かなりつらいですが、特に命にかかわるような病気ではありません。

症候性頭痛は、脳出血、クモ膜下出血、脳梗塞、脳腫瘍、髄膜炎、解離性動脈瘤などの脳の病気によるものや、インフルエンザなどの高熱のため頭痛が起こることもあります。この種類のものは原因となっている病気の治療を第一に考えなくてはなりません。

生体反応による頭痛で代表的なものは、「アイスクリーム頭痛」です。アイスクリームやかき氷を食べた時に頭にキーンと来る頭痛です。その他、「病気で高熱が出た時の頭痛」「人込みが原因で起こる頭痛」「生理痛に伴う頭痛」「睡眠不足による頭痛」などがあります。
ここでは、一時性頭痛について記載します。